2016年10月16日、インドの政治家が中国製品のボイコットを国民に呼び掛けている。しかし、各界からは「失敗する」「対抗できない」など否定的な声が上がっている。中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

インド紙ザ・ニュー・インディア・エクスプレスによると、中国はインドにとって最大の貿易パートナーとなっており、ここ5年間で輸入は5%増加、2年間だけで見ると20%も増加し、現在の輸入高は610億ドル(約6兆3440億円)に上る。品目は発電所からハイテク製品、医薬品、さらには信仰が厚いガネーシャの神像まで多岐にわたるが、インドから中国への輸出は90億ドル(約9360億円)にとどまっている。

そうした中、ビハール州聯合人民党の党首やアッサム州政府の財政相、ハリヤーナー州の衛生相を含む政治家たちが、「中印間の貿易不均衡はインドの工業にとって有害であり危険だ」として、中国製品をボイコットすべきと国民に呼び掛けている。

ザ・ニュー・インディア・エクスプレス紙はビハール州聯合人民党党首の発言を引用し、「中国はインドの友好国ではない。インドで稼いで兵器を購入している。中国製品ではなく、インド製品を使うべきだ」と報じているが、各界からはこうした政治家主導の中国製品ボイコットに否定的な意見が出ている。

インドの専門家からは、ワールドワイドな製造強国として発展途上にあるインドは「中国に太刀打ちできない」との声が上がっており、インド製造業の成長が停滞する前の段階でも中国への対抗は難しいとの指摘が出ている。ビジネス界も、そのようなことをしている場合ではないと、否定的な姿勢をとっている。

ムンバイの国際市場でも、中国製品は価格が安く、品数も豊富で、しかも包装がしっかりしており、仕入れもしやすいと評判が高いという。照明器具を扱っているある業者は、「インド製品を扱わなければならなくなったら、コストは2倍に跳ね上がる」と話している。(翻訳・編集/岡田)