2016年10月17日、中国紙・参考消息(電子版)によると、仏メディアは中国で海外留学が国民的ブームになっていると報じている。裕福な人もそうでない人も、こぞって海外に目を向けるようになっているという。

ラジオ・フランス・アンテルナショナルは6日、1870年代の洋務運動以来、中国にとって海外留学は重要な国是のひとつだったが、ここ10年は新興中産階級にまで海外留学の波が及んでいると指摘。大学生のみならず高校生や中学生に至るまで、海外留学は国民的なトレンドになっているという。

今年の夏に放送されたテレビドラマ「小別離」は、中学生の海外留学を題材にし、人気となった。中国教育部の統計では、2015年に海外の大学へ留学した人は52万3000人。近年急増している中高生の海外留学は含まれておらず、実際にはさらに多いとみられる。

留学先は米国が26万人で最多。豪州や英国、カナダ、ニュージーランドなど、他の英語圏を大きく引き離している。教育大国のフランスやドイツは以前ほどの人気ではなくなっているが、すぐ隣の日本や韓国に留学する中国人学生は増加傾向にある。

中国は経済的には大きく成長し、米国をも上回ろうという勢いではあるが、ソフトパワーの面では米国に遠く及ばないのが現状だ。教育だけを見ても、「海外留学の方が優れた教育が受けられる」という意識は強く、逆転には至っていない。

そうした意識が変わり、国内に目が向けられるようになってこそ、真の強国だと言えるだろう。(翻訳・編集/岡田)