2016年10月17日、韓国・KBSは、半年前の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城の復旧作業について、現場に取材陣を送り報じた。

現場に入った記者が驚いたのは、その被害の大きさだ。幅100メートル近くにわたって崩れ落ちた城壁、辛うじて残った石垣に支えられた「飯田丸五階櫓」などを例に挙げ、「損傷の程度は画面で見ていたものとは次元が違っていた」と伝えた。そしてもう一つ、記者を驚かせたのが復旧作業の進捗(しんちょく)度だ。「半年たった今ならかなりの復旧作業が進められているだろうと期待していた」のとは違い、現場は応急処置が施されたほかは安全確保のためのフェンスが置かれているだけ。これに記者は、「韓国人のスピード感からしたら、ずいぶんのんびりしている」と感じたが、「これには理由があった」と続けた。

熊本城総合事務所によると、地震で直接の被害を受けた城壁は全体の1割程度、面積にして8200平方メートルほどだが、全体を修復するにはこれをはるかに超える2万3600平方メートルを解体・復元する必要がある。作業は、10万個に及ぶ城壁の石に番号をつけ、パズルのピースをはめるように元の位置に組み上げる方法で進められる。このため、修復作業には20年の歳月が必要との観測も出ている。

事務所担当者は取材で「時間はいくらかかってもいい。原則は元通りの熊本城を造ることだ」と語ったという。記者はこれを聞き、「文化財の復旧とはこういうふうにあるべきでは?」との思いが頭をかすめたとつづった。

この報道に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「自分たちのものに対する認識がそれだけ高いということだよ。見習うべき」
「うわあ、さすが日本人はきちょうめん。日本製のプラモデルを作ってみると、その細かさに感動するよ」
「ここからいくら学ぼうと言ったって無駄。どうせ何も学ばないよ。これは日本人だけができること」

「『時間はいくらかかってもいい』。日本は嫌いだがこういう点はうらやましい」
「韓国なら10年くらいでやるかな?日本人はすごいね」
「南大門(韓国の国宝・崇礼門。08年に放火で焼失し後に復元された)復元のざまと比べてため息が…」

「全部壊して新築しても変わらないんじゃない?」
「わが国の李明博(イ・ミョンバク前大統領。南大門復元を指揮した)に下請けに出せば2年でやると思うよ」
「韓国だったらいちいち報告して、毎日のように『いつできるの?』と言われるだろうな」(翻訳・編集/吉金)