[東京 5日 ロイター] - SOMPOホールディングス<8630.T>は5日、米エンデュランス・スペシャルティ・ホールディングス<ENH.N>の買収で合意したと発表した。金額は約6394億円。買収によりSOMPOホールディングスは、収益源をグローバルに拡大するほか、商品の多様化や人材の獲得などを目指す。

この日会見したグループCEOの櫻田謙悟社長は 、「今回ダイヤモンドを手に入れたが、それだけで米国市場の成長をとらえるには足りないかもしれない」と指摘し、「さらなるM&A(合併・買収)を行う可能性は否定しない」と述べた。

傘下の損害保険ジャパン日本興亜が、エンデュランスの株式を1株あたり93.0ドルで公開買付け(TOB)する。TOB価格は、3日までの3カ月平均株価に約40%を上乗せした水準。買収は手元資金で賄われ、2017年1─3月期に完了する見込み。

SOMPOのファイナンシャル・アドバイザー(FA)はシティ、エンデュランスはモルガン・スタンレー。

エンデュランスは農業保険、賠償責任保険、財物保険など幅広い取扱商品を持つ。2015年にはロイズ市場に進出し、事業領域を英国にも広げている。

買収により、SOMPOホールディングスの2015年度(実績)の単純合算ベースの修正連結利益は1643億円から1958億円に拡大し、ROEは6.9%から8.2%に上昇。海外事業の収益がグループ全体に占める比率は、現行の12%から27%となり、目標の25%を超える。

買収後もエンデュランスの経営陣は、経営を続けることで合意した。

櫻田社長は、エンデュランスの現経営陣が買収後も残ることや、発行済み株式のすべてを一気に取得できる条件などで合意できたことを踏まえると、40%のプレミアムを上乗せするのは「決して高くない」との考えを示した。

複数のアナリストは、SOMPOホールディングスの今年5月の戦略説明会を踏まえ、同社が中期計画期間中に「最大6000億円規模の海外損保の買収を想定しているとみられる」と予想していた。

今回の買収は、年初来の日本企業のM&Aとしては、ソフトバンク<9984.T>の英半導体設計アームの買収(3.2兆円)に次ぐ規模となる。

トムソン・ロイターによると、2016年1月─9月末に日本企業が行なったM&Aは、金額ベースで前年同期比9.4%減の13.2兆円、件数は同4.3%減の2209件。このうち、海外M&Aは同27.0%減の6.6兆円、件数は同13・9%減の495件となっていた。

日本の保険会社は、国内市場の縮小を背景に海外に成長の活路を求めてM&Aを行ってきた。保険会社の過去最大の海外M&Aは、昨年の東京海上ホールディングス <8766.T>による米HCCインシュアランス・ホールディングスの買収(75億ドル)だった。

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(浦中大我、江本恵美)