[ 5日 ロイター] - <為替> ユーロが一時、対英ポンドで5年ぶり高値、対円で3週間ぶり高値をつけた。欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れ縮小を計画中との報道を受け、ユーロ圏債券利回りの大半が2週間ぶりの高水準を記録したことが背景だ。

<ロンドン株式市場> 反落した。金属大手ポリメタル<POLYP.L>や、水道事業のユナイテッド・ユーティリティーズ<UU.L>が大きく売られ、全体を押し下げた。小売り大手のテスコ<TSCO.L>は業績内容が好感されて大きく値上がりした。

ロシアに拠点を置くポリメタルは5.7%安。FT100種で最も振るわなかった。2016年の業績について、特別配当を出すかどうかは第4・四半期の金の価格動向を見てから決めるとしたことが嫌気された。 

ユナイテッド・ユーティリティーズは4.4%の下落。RBCキャピタル・マーケッツが投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げた。

<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和の終了前に国債などの資産購入プログラムを縮小する可能性があると一部で報道されたことから、公益企業や不動産関連の銘柄が値下がりした。

STOXX600種不動産株指数<.SX86P>は2.9%、同公益事業株指数<.SX6P>は2.1%の下落となった。

一方、同銀行株指数 <.SX7P> は1.4%の上昇だった。

銀行株の比率が高いイタリアのFTSE・MIB指数<.FTMIB>とスペインのIBEX指数<.IBEX> は、それぞれ1.0%と0.1%の値上がりとなった。

<ユーロ圏債券> 国債利回りが大幅上昇した。欧州中央銀行(ECB)が国債買い入れ規模を縮小するとの懸念がなおくすぶっている。

ECB買い入れの恩恵をとりわけ受けていた南欧諸国の国債を中心に、利回りは軒並み8─12ベーシスポイント(bp)上昇。

ロイターのデータによると、イタリア10年債<IT10YT=RR>利回りは6月下旬以来の高水準となる1.38%をつけた。

独10年債<DE10YT=RR>利回りは8bp超上がり、2週間ぶりにゼロの水準をつけた。

ブルームバーグ通信は前日、ECBが月額800億ユーロ(900億ドル)の資産買い入れ規模を段階的に縮小する可能性があると報道。ECB報道官は否定したものの、金融政策の効果に懐疑的な見方が強まる中、買い入れ縮小の可能性が伝わるだけで市場は大きく動揺し、世界的に債券売りが加速した。