[5日 ロイター] - <為替> この日発表された経済指標が強弱まちまちの内容だったため、ドルが主要通貨に対してほぼ横ばいとなった。ユーロ圏の国債利回り上昇を背景にユーロは堅調。

7日に9月雇用統計の発表を控えていることからドルは狭い範囲での値動きに終始した。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は終盤に96.101と前日からほぼ横ばいだった。

ドル/円<JPY=>は4週間ぶりの高値近辺で取引された。

米供給管理協会(ISM)が発表した9月の非製造業部門総合指数は11カ月ぶりの高水準で、米経済は着実に拡大し、米連邦準備理事会(FRB)は年内の追加利上げが可能との見方を強める内容だった。一方、9月ADP全米雇用報告は民間部門雇用者数の伸びは市場予想を下回り、4月以来の低水準だった。

ユーロは全般に上昇。欧州中央銀行(ECB)が債券買い入れ規模を縮小するとの報道でユーロ圏国債の利回りが上昇したことが背景。

ユーロ/ポンド<EURGBP=D4>は一時0.8843ポンドと5年ぶりの高値をつけ、終盤は0.8793ポンドで取引された。ユーロ/円<EURJPY=>は116.14円と3週間ぶりの高値をつけた後、終盤は0.8%高の116.08円。

ポンド/ドル<GBP=D4>は1.27ドルを割り込んで31年ぶりの安値をつけた後、終盤は0.2%高の1.2753ドルとなった。

<債券> 国債利回りが上昇。朝方発表された米ISM非製造業部門総合指数と内訳の雇用指数が堅調だったことを受け、7日に発表される9月の米雇用統計が好調になるとの期待が高まった。

9月の米非製造業部門総合指数(NMI)と内訳の雇用指数はそろって、2015年10月以来11カ月ぶりの高水準となった。一方、同月のADP民間雇用者数は15万4000人増と、市場予想を下回り、4月以来の低い伸びとなった。

FTNファイナンシャルの金利ストラテジスト、ジム・ボージェル氏は「ISMの内容は、米雇用統計の非農業部門雇用者数の伸びがADPの数字を大きく上回る可能性があるとの見方を支えた」と語った。

ロイターが実施したエコノミスト調査によると、9月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が17万5000人増となることが見込まれている。また、予想を下回った8月の雇用者数の伸び(15万1000人増)が上方修正されるかどうかも注目される。

14日に行われるイエレンFRB議長の講演にも注目が集まる。

CMEグループのフェドウォッチによると、FRBが11月に利上げに踏み切る確率は17%、12月は64%となっている。

<株式> 反発。原油価格の上昇を受けエネルギー関連株が買われたほか、米経済指標が好調だったことで利上げ観測が高まり、金融株に買いが入ったことが押し上げ要因となった。

米ISMが発表した9月非製造業部門総合指数が11カ月ぶりの高水準に上昇し、FRBの年内利上げにつながる米経済の強さが示された。フォート・ピット・キャピタル・グループのシニア株式調査アナリスト、キム・フォレスト氏は、企業利益が上向くことへの期待が強まっていると指摘した。

ISM指数発表後にフェデラルファンド(FF)先物が織り込む12月の利上げ確率は65%近くになった。こうした中で金融株の堅調が目立った。

エクソンモービル<XOM.N>とシェブロン<CVX.N>がともに0.9%上昇するなどエネルギー株もしっかり。

短文投稿サイトのツイッター<TWTR.N>は5.7%高。今週中に身売りに向けた入札手続きに入る見通しだとウォールストリート・ジャーナル紙が伝えた。

金利上昇が打撃となるセクターはさえない値動きで、S&P不動産株指数<.SPLRCR>は1.9%下落。高配当を提供する通信や公益なども売られた。

フォレスト氏は「最近の10年債利回り上昇を見ると、利回りだけを目当てに高配当銘柄を買っているとすれば問題となる可能性があることを示唆している」と述べた。

顧客情報管理のセールスフォース・ドット・コム<CRM.N>は5.8%下げた。ベニオフ最高経営責任者(CEO)がツイッター買収に動くとの観測について、みずほ証券が懸念を表明した。

<金先物> 小幅続落。良好な米経済指標を受けてドルが対ユーロで上昇したことから、割高感などに圧迫された。

<米原油先物> 反発。米石油在庫統計で原油の取り崩しが相次いで発表されたことから需給引き締まり観測が強まった。

米石油協会(API)が4日夕に発表した原油在庫は市場予想の増加に反して大幅な取り崩しとなった。これを受けて48ドル台半ばから49ドル台前半に急伸。5日に入ってからもじりじりと上昇する展開となった。米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した原油在庫は減少幅がAPI週報ほど大幅ではなかったことから一時相場が下振れしたが、5週連続の取り崩しなどを好感して買い地合いが継続。一時は50ドル台乗せが目前に迫った。