[東京 6日 ロイター] - 富士通<6702.T>が、中国レノボ<0992.HK>とパソコン事業統合に向けた交渉していることが明らかになった。富士通は6日、レノボとの交渉に関する各マスコミの報道について、「本件を含めて様々な可能性を検討している」とのコメントを出し、交渉を認めた。

コメントでは「決定した事実はない」としたが、両社が合弁会社を設立してレノボが過半を握る方向で交渉が進むとみられる。

富士通はITサービスが中核事業で、最近ではAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)に関連したビジネスに注力している。一方、出荷台数などでレノボなど世界上位に大きく水を空けられてきたパソコン事業の縮小や撤退は長年の経営課題だった。

富士通は今年2月にパソコン事業を分社化する一方で、昨年から東芝<6502.T>、ソニー<6758.T>から独立したVAIO社の3社によるパソコン事業統合で交渉を進めてきたが、今年春に決裂した。

富士通のパソコン事業は2015年度の出荷台数は約400万台で国内2位。レノボは05年に米IBM<IBM.N>のパソコン事業を買収して飛躍のきっかけをつかんだ。米調査会社IDCによるとレノボの2015年のパソコン世界出荷台数は約5700万台で世界首位。