[東京 6日 ロイター] - あいおいニッセイ同和損保は、2016年度下期の資産運用計画について、円債を手控えて外債やオルタナティブ投資などに分散することを明らかにした。日銀は新しい金融政策の枠組みを導入したが、もう少しイールドカーブが立つことを期待しているという。外債については、コスト上昇でヘッジ付き外債は投資しづらくなっているものの、円高進行には警戒感があるとしている。

同社運用企画部長の藤原尚樹氏が6日、ロイターのインタビューに答えた。

<国内債、投資年限を伸ばす>

上期は時価ベースで総資産3兆円規模のうち6割弱ほどが円金利資産で、3割弱程度が日本株という比率だった。下期は「円の負債が大半なので、円金利資産を基本に運用の軸に据える方針に変化はない。ただ、新規投資の利回りが下がっていることは事実なので、円債を少し手控えて外債やオルタナティブ投資などに分散していく」と藤原氏は話す。国内債に関しては、投資年限を伸ばしたり、社債などクレジット投資をすることでプラス利回りを確保していきたいという。

<日銀のイールドカーブ操作、運用には望ましい>

日銀のイールドカーブ・コントロール導入について、藤原氏は「長期金利が過度に低下することに配慮されたので、我々の運用には望ましい政策と受け取っている。ただ、正直、もう少しイールドカーブが立つことを期待しており、現状の円債相場は落ち着きどころを模索している段階にあるようだ」とみている。

6日午前の円債市場で、10年最長期国債利回り(長期金利)<JP10YTN=JBTC>はマイナス0.060%となっている。

<外債投資、運用計画より遅れ気味>

外債投資について、藤原氏は「為替ヘッジコストの上昇に伴いヘッジ比率は、順ザヤを考えると、下がる方向にある。ヘッジ外債は投資しづらくなっており、運用計画より若干遅れ気味だ。消去法的にヘッジのない外債を積み増す方向になる」と話した。

投資対象は「基本的に米国債、ユーロ債、ポンド債など先進国の国債になるが、金利の絶対水準から見るとドル債が中心」(藤原氏)としている。しかしながら、円高で海外資産の金利収入が円ベースで減ることへの警戒があるとの考えも示した。

<日本株、マイナスインパクトに留意>

日本株に関して、藤原氏は、グループとして削減していく計画を立てて、それに基づいて執行していくとしたうえで「年間の平準よりは上期にマイナスで売却するとの方針できた。ただ、年度間の計画をすべて執行し終わったわけではなく、下期に売却を進めていく方針にある」という。

また、ブレグジット(英国のEU離脱)をめぐるリスクなど不透明な要因があり、今後も為替が変動しやすく、日本株市場へのマイナスインパクトに留意する必要があると話した。

(伊藤武文、竿代真一 編集:伊賀大記)