[7日 ロイター] - <為替> ドルが下落。朝方発表された9月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回る伸びにとどまったことを受け、ドル売りが出た。ポンドはアジア取引時間に急落。わずか数分の間に10%下落する「フラッシュ・クラッシュ(瞬時の急落)」が発生した。

BNYメロンのシニア・グローバルマーケッツ・ストラテジスト、マービン・ロー氏は、非農業部門雇用者数の増加数は予想を下回ったものの、「内訳は12月の利上げの論拠となり得る内容で、FRBのタカ派が年内利上げに向けて勢いづく公算が大きい」と語った。

ポンドはアジア取引時間帯に、わずか数分間で1ポンド=1.2600ドル近辺から1.1378ドル近辺まで約10%急落。トムソン・ロイターのデータによるとポンドは1.1491ドルまで下落し、1985年以来、31年ぶりの安値を更新した。

チャールズ・ハノーバー・インベストメンツの投資助言マネジャー、ジョナサン・ロイ氏は、英国のEU離脱をめぐり市場で懸念が出ていることがあらためて浮き彫りになったとの見方を示した。

<債券> 国債価格がほぼ変わらず。9月の米雇用統計は雇用者数の伸びが予想外に鈍化したものの、8月分が上方修正されたことから、市場では引き続き12月利上げの可能性が意識された。

キャンター・フィッツジェラルド(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、ジャスティン・レデラー氏は「9月の数字は多少低めだったものの、前回修正分と合わせるとほぼ予想通りだった」と述べた。

CMEグループのFEDウオッチによると、金利先物が織り込む12月の利上げ確率は66%、雇用統計発表前は64%だった。11月利上げの確率は10%で、当初の15.5%から低下した。

来週は14日のイエレンFRB議長講演や同日発表の小売売上高などが注目される。入札関連では12日に240億ドルの3年債と200億ドルの10年債リオープン(銘柄統合)、13日に120億ドルの30年債リオープン入札が行われる。10日はコロンバスデーのため休場となる。

<株式> 続落して取引を終えた。英ポンドの急落で市場心理が悪化した。この日発表の米雇用統計は市場予想を下回る内容だったが、連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げするとの観測を変えるほどではなかった。

主要3指数は4週間ぶりのマイナスとなった。

ニューヨークのボヤ・インベストメント・マネジメントの担当者、ポール・ゼムスキー氏は「ポンド安が直接的に米企業の収益を悪化させることはないと思うが、相場の不安定さと急落は不安だ」と述べた。

<金先物> 米雇用統計を受けた年内利上げへの警戒感から、6営業日続落した。12月物の清算値は前日比1.10ドル安の1オンス=1251.90ドル。

<米原油先物> 利益確定の売りに押され、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の 清算値は前日比0.63ドル安の1バレル=49.81ドルだった。12月物は0.60 ドル安の50.38ドルとなった。