[東京 11日 ロイター] - ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028.T>は11日、保有するさが美<8201.T>株について、8月に契約した通り、投資ファンドのアスパラントのTOB(公開買い付け)に応募すると発表した。

より高値で買収提案していた企業再生ファンドのニューホライズンキャピタルは、買収から事実上撤退する。

さが美株については、ユニーGHD(当時)が保有する全株2199万4126株(発行済み株式数の53.86%)をアスパラントに1株56円でTOBに応じるほか、さが美に対する額面34億円の貸付債権のうち16億円を放棄した上で額面18億円の貸付債権を譲渡する契約を8月に結んでいた。しかし、9月にニューホライズンキャピタルが1株70円での買収を提案。その後、1株90円に引き上げていた。

ユニー・ファミマは、ニューホライズンによるTOBが開始される見込みがないこと、ニューホライズンとさが美の経営陣との間に十分な信頼関係がないことなどから、アスパラントへの売却を決めたと説明している。

一方、今回のユニー・ファミマの決定を受けて、ニューホライズンの安東泰志社長は会見で「企業再生ファンドのポリシーから敵対的買収は行わない」とし、買収断念は「仕方がない」と述べた。

ただ、さが美とは長く友好的な関係にあり、これまでも再生案の提案などを行ってきたことや、今回の提案もアスパラントよりも条件面で優位と認識されるにもかかわらず両社が真摯に両案を検討しなかったことなどを挙げ、両社取締役は善管注意義務違反に当たると指摘。東京証券取引所によるコーポレートガバナンス・コードを順守した対応を行ったかどうかも疑問だとし、「東証による適切な指導、両社の株主からの問題提起を期待する」としている。

*ニューホライズンのコメントなどを追加します。

(清水律子)