[ソウル 11日 ロイター] - 韓国のサムスン電子<005930.KS>が最新スマートフォン「ギャラクシーノート7」の販売を再び停止したことについて、アナリストは売上高に最大170億ドルの打撃となる可能性があると指摘した。

サムスンはノート7のバッテリーから発火が相次いだことから9月上旬に250万台のリコール(無償回収・修理)を発表した。だが交換後の製品からも発火が起きたため、通信事業者に同モデルの販売・交換を停止するよう要請し、所有者には電源を切り使用を中止するよう求めた。

米当局が調査を進める中、投資家やアナリストは、サムスンが業績やブランドイメージへの打撃を抑えるためにノート7を廃止し、後継モデルの開発に注力すると予想している。

HIインベストメント証券のアナリストは「最悪のケースでは、米当局がノート7について根本的な欠陥があると判断し、販売を差し止める可能性がある」と指摘した。

クレディ・スイスなどの試算によると、サムスンがノート7の販売を中止すれば、同機の製品サイクルで予想されていた最大1900万台(約170億ドル相当)の販売機会が失われる。

これまでは第4・四半期に販売を再開すれば販売機会の損失は50億ドル程度とみられていた。

韓国のハンギョレ紙は11日、関係筋の話として、サムスンはノート7の販売を無期限停止する公算が大きいと報じた。サムスンは報道についてコメントしていない。

チャーター・エクイティ・リサーチのマネジング・ディレクター、エドワード・スナイダー氏は「今回の件でおそらくノート7ブランドは終わった」と述べた。問題解決に向けて製品の品質を証明し再び承認を得る必要があり、それが完了するころにサムスンは「ギャラクシーS8」の発売に向けて取り組んでいるだろうとの見方を示した。

ノムラはノート7が400万台程度製造されたとすれば、サムスンは第4・四半期に処分費用として最大1兆6000ウォンの計上を余儀なくされる可能性があると試算した。