[香港 11日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバル・レーティングは、中国国内の大手200社の信用の質が今年、債務拡大により悪化が見込まれ、その影響で国内銀行は貸し倒れに備えて1兆7000億ドルの資本が必要になるとの見通しを示した。

S&Pによると、2015年末時点の国内銀行の不良債権比率は5.6%だった。下振れシナリオでは不良債権比率は11─17%に上昇し、国内銀行はその場合、2020年までに最大で1兆7000億ドルの資本が必要になる。基本シナリオでも5000億ドルが必要だという。

S&Pは、中国政府が今後12─18カ月は急速な信用の伸びを容認すると予想。これにより1─2年後にリスクが高まる可能性がある。

また、国有企業の借り入れによる事業拡大が今後も続き、信用の質は一段と悪化するとし、企業の高水準のレバレッジは投資や需要を圧迫する可能性があるとの見方を示した。