[東京 12日 ロイター] - キリンビールは12日、米クラフトビールメーカーのブルックリン・ブルワリー(ニューヨーク州)と資本業務提携すると発表した。17年1月をメドに日本に合弁会社を設立し、ブルックリンブランド事業を展開する。米国の代表的なクラフトビールを展開することで、国内クラフトビール市場のさらなる活性化・拡大を図りたいとしている。

資本提携として、ブルックリンが発行する新株をキリンが引き受け、24.5%を所有する株主となる。キリンはブルックリンの戦略パートナーとして、技術支援や調達面などで協力するほか、新工場建設なども支援し、成長を支える。24.5%出資の金額は非開示。

また事業提携として、キリン60%、ブルックリン40%出資の合弁会社を日本に設立し、ブルックリンブランドのビールの製造や販売、一部輸入などを行う。さらには、日本のオリジナル商品の開発やコンセプトバーについても検討している。今後、ブラジルでも同様のビジネスを計画している。

キリンビールの布施孝之社長は会見で「価格より価値。国内では消耗戦から脱却する」と述べた。同社は「ビール市場全体が縮小トレンドにあり、ビールの魅力を伝えきれていなかったという反省がある。ビールはいろいろな味や個性があり、楽しい商品。マーケット全体を拡大していきたい」(布施社長)という思いから、クラフトビール事業に積極的に取り組んでいる。これまで、「グランドキリン」というブランドの展開や、国内のクラフトビール最大手で「よなよなエール」などを手掛けるヤッホーブルーイングへの出資などを行ってきた。

ブルックリンは1988年創業。「ブルックリンラガー」などのブランドを有し、世界30カ国以上に輸出している。

(清水律子)