[ロンドン 12日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のカンリフ副総裁は12日、英国の欧州連合(EU)離脱決定(ブレグジット)を受け一部の金融機関が現在ロンドンに置いている拠点をニューヨークに移転させる可能性はあるとしながらも、多くの金融機関が拠点をEU域内に移転させる公算は小さいとの見方を示した。

副総裁は議会委員会で、ロンドンの金融街は長年かけて複雑な「エコシステム」とも言える仕組みを発展させてきたとし、「EU域内に代替が可能な場所はない」と指摘。

ただ、ニューヨークはロンドンの金融街に匹敵する「エコシステム」を独自に発達させているとし、ロンドンの金融街からニューヨークに拠点を移転させるケースが出てくる可能性はあると述べた。

副総裁はブレグジットが英銀行業界に及ぼす影響について、「非常に不透明」との認識を表明。「ロンドンの金融活動がどの程度打撃を受けるのか、拠点を他国に移す動きが出るのか、現時点で非常に不透明だ」と指摘した。

ロンドンで前日開催された会議では、欧州で事業を展開する銀行幹部らの間からは、英国がブレグジット後も単一市場へのアクセスを維持できるか不透明感が払しょくされない状況が続けば、来年にも英国外への事業移転に着手する可能性がある、との声が相次いで上がっていた。

*内容を追加しました。