[12日 ロイター] - <為替> 英ポンドが5取引日ぶりに反発。メイ首相が欧州連合(EU)離脱プロセスについて、議員に一定の精査を認め、単一市場に可能な限り最大限のアクセス維持を模索する意向を表明したことが追い風だ。

<ロンドン株式市場> 続落。ドルの値下がりでグローバル企業の業績への影響が懸念された。

メイ英首相が、欧州連合(EU)離脱計画を議会が精査する機会を設けるとしたことで、欧州単一市場へのアクセスを失う「ハードブレクジット」への懸念が和らぎ、ドル安ポンド高となった。

製薬のシャイアー<SHP.L>やエンジニアリング大手のロールス・ロイス<RR.L>など、FT100種を構成する国際的な企業は収益の大半をドルで計上しており、ドル安は打撃となる。シャイアーとロールス・ロイスはともに値下がりした。

<欧州株式市場> 小幅続落。業績見通しを大幅に下方修正したスウェーデンの通信機器大手エリクソン<ERICb.ST>が売り込まれ、全体を押し下げた。

STOXX欧州600種<.STOXX>は0.47%安。今年に入って7.4%下落している。ドイツのDAX指数<.GDAXI>は0.51%安だった。

エリクソンは20.2%の急落で、8年ぶりの安値に落ち込んだ。四半期の営業利益が94%減となり、中核事業のネットワーク部門の売り上げも落ち込んだ。

エリクソンの急落でフィンランドの同業ノキア<NOKIA.HE>も5.1%のつれ安となった。

<ユーロ圏債券> 国債利回りが小幅上昇。英国のメイ首相発言を受け、英国が欧州連合(EU)離脱に伴い欧州単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット(強硬な英EU離脱)」をめぐる懸念が和らいだ。

独10年債<DE10YT=TWEB>利回りは3ベーシスポイント(bp)上昇し0.07%と1カ月ぶり高水準。スペインの10年債<ES10YT=TWEB>利回りは5bp上昇し1.15%と7月下旬以来の高水準となった。

アナリストらは、各国中銀が限界に達するとの懸念が根強いことから、国債利回りの上昇圧力は継続するとの見方を示した。