[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりの反発。前日の米国株安を嫌気した売りが先行したものの、一時1ドル104円台までドル高/円安方向に振れた為替を手掛かりに、切り返す展開となった。ファーストリテイリング<9983.T>など日経平均への寄与度の高い銘柄の上昇も下支え要因となった。

ファーストリテイリングは前日比で5%近く上昇。13日に2017年8月期の連結営業利益が過去最高となる見通しを発表したことが好感された。サウジアラビアとの巨額ファンド設立の発表が材料視されたソフトバンクグループ<9984.T>は3%超高。2銘柄で日経平均を約88円押し上げる要因となった。

TOPIXも3日ぶりの反発。業種別では石油関連、情報通信、金融セクターなどが底堅い動きをみせた。ただオプションSQ(特別清算指数)の算出日にもかかわらず、東証1部売買代金は2兆円未満。今晩の米小売売上高や、米金融機関の決算発表などを控える中、様子見ムードが優勢だった。

一方、13日夜にタイ王室がプミポン国王の死去を発表したことで、現地に生産拠点を構える自動車部品株などに売りが出た。タイの財閥グループと提携する伊藤忠商事<8001.T>も売りが先行したが、その後プラス転換。外為市場でドル/バーツが落ち着いた動きをみせたほか、直近で下落基調にあったタイのSET指数<.SETI>が4%を超す上昇となったことなどを背景に、関連銘柄への売り圧力は和らいだ。

ただ「公的機関を含め服喪期間に入れば、通関手続きへの影響も懸念される。消費、観光業、貿易面などへのインパクトは見極めが必要。東南アジア経済全体の下振れは覚悟しなければならず、外需関連の重しになる可能性もある」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)との声も聞かれた。

個別銘柄では モバイルクリエイト<3669.T>が急伸。13日に発表した16年6―8月期決算で連結営業損益が800万円の黒字(前年同期は9800万円の赤字)に転換したことを好感した。

半面、 みらかホールディングス<4544.T>が大幅安。13日、子会社が自社利用ソフトウェアの開発プロジェクトの中止を決定したことに伴い17年3月期に特別損失を計上すると発表。これを嫌気した売りが出た。

東証1部騰落数は、値上がり1100銘柄に対し、値下がりが749銘柄、変わらずが136銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      16856.37 +82.13

寄り付き    16751.04

安値/高値   16727.78─16866.56

TOPIX<.TOPX>

終値       1347.19 +4.88

寄り付き     1341.14

安値/高値    1337.92─1348.14

東証出来高(万株) 162616

東証売買代金(億円) 19660.27

(長田善行)