[ニューヨーク 13日 ロイター] - 世界のビリオネア(10億ドル超の資産を持つ大富豪)の保有資産総額が2015年、過去10間で初めて減少に転じていたことが13日、UBSとプライスウォーターハウスクーパーズが公表した研究リポートで明らかになった。

それによると、ビリオネアの資産総額は過去20年間で7倍増えたが、15年は世界で約1400人のビリオネアが有する資産は5兆1000億ドルと、前年比3000億ドル減少した。

15年はビリオネアに210人が加わる一方、160人が外れた。160人の過半はアジアが占めた。

ビリオネアや相続人60人を対象にした聞き取り調査では、その多くが数年前と比べ、低金利の長期化や保護主義の高まり、複数相続による財産の目減りに懸念を強めていることも分かった。

相続人の約70%はその世代のうちにビリオネアから外れ、さらに20%は次の世代で外れることも明らかになった。

リポートは「ビリオネアの富が続く期間は考えられていたよりも短い」と結論付けている。

米国のビリオネアの過半は70歳を超え、その財産は今後数年以内に次世代に受け継がれる見通し。

リポート執筆に加わったUBSウェルス・マネジメント・アメリカのジョン・マシュー氏は、15年の資産減少は「劇的」で、ビリオネアの拡大が「明らかに一服した」ことが示されたと指摘。

「1年ではトレンドとは言えないが、2年だとそうかもしれない」と分析した。