[14日 ロイター] - 米銀最大手のJPモルガン・チェース<JPM.N>が発表した第3・四半期決算は、6月に英国が欧州連合(EU)離脱を決定したことなどを受け世界的に債券・外為市場が大きく動いたことで、利益と収入が予想を上回った。

第3・四半期の前引き後利益は税金費用の計上が響き、税額控除で22億ドルのプラス効果があった前年同期と比べて7.6%減少した。純利益は62億9000万ドルと、前年同期の68億ドルから減少。1株利益は1.58ドル。前年同期は1.68ドルだった。

トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリストの予想平均は1株利益が1.39ドルだった。

税引き前ベースでは、利益は32.8%増の89億4000万ドル。非利息費用の減少や、昨年12月の米連邦準備理事会(FRB)による利上げを受けて収入が小幅増加したことが寄与した。

英国のEU離脱決定のほか、日米欧の金融政策変更をめぐる観測などで市場が大きく揺れ動いたことで、JPモルガンの第3・四半期のトレーディング収入は21%押し上げられた。

このほか、第3・四半期は多くの金融機関にとりLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の上昇が追い風となった。

総収入は8%増の255億1000万ドル。予想平均の239億9000万ドルを上回った。

ただ不良債権引当金は86.4%増の12億7000万ドル。原油・天然ガス関連融資の引当金が膨らんだことで大幅増となった。

商業銀行部門のコア融資は14%増加。同行は第4・四半期は同融資は緩やかに伸びるとの見通しを示している。

収益性の主要指標とされる有形自己資本利益率(普通株ベース)は13%。同行は同利益率の長期目標として15%を掲げている。

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