[ソウル 14日 ロイター] - アナリストの話では、韓国サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーノート7」の販売・生産打ち切りにより、ウォン相場が圧迫されて外国為替市場に波紋が広がることになりそうだ。

サムスンはギャラクシーノート7の生産・販売打ち切りで向こう2四半期の営業利益が30億ドル程度押し下げられるとの見通しを示した。また第3・四半期の業績予想では営業利益が従来の予想を23億ドル下回るとしている。

サムスン・フューチャーズ(ソウル)の通貨アナリスト、Jeon Seung-ji氏は「市場ではサムスンの問題に起因して弱気な見方が広がっている」と指摘。「この影響でウォンは第4・四半期を通じて下落圧力に直面し続けるだろう」と述べた。

ウォンの対ドル相場は年初来では3.6%上昇しているが、足元ではサムスンの問題が響き、この1週間で1.5%値下がりした。

投資家やアナリストは、問題の原因究明が長引けば、サムスンのブランドと収益への打撃は大きくなると指摘。サムスンの売上高は170億ドル減少するとの予想も出ている。

こうした不確実性に加え、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げに踏み切ると予想されていることも、ウォン相場を圧迫する可能性がある。

スコシアバンク(シンガポール)の為替ストラテジスト、Qi Gao氏は「ウォンは既にFRBの利上げ観測により圧迫されている。ギャラクシーノート7の生産・販売打ち切りは韓国株に打撃を与えるため、ウォン相場をさらに押し下げるだろう」と述べた。