[ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が17日発表した9月の鉱工業生産指数は前月比0.1%上昇と、市場予想に沿う結果となった。製造業の持ち直しを、電力・ガスの低下が打ち消した。第3・四半期の国内総生産(GDP)の伸び率は緩やかになると観測される。

8月の数字は当初発表の0.4%低下から0.5%低下に下方修正された。

第3・四半期の鉱工業生産は年率で1.8%の伸びとなり、四半期ベースでは昨年第3・四半期以来初めて上昇した。

2014年6月から15年12月にかけてのドル高と原油価格の急落は引き続き産業部門の足かせとなっている。企業が余剰在庫の削減に走り、工場に対する発注が減ったことも打撃となっている。

ナロフ・エコノミック・アドバイザーズの首席エコノミスト、ジョエル・ナロフ氏は「年初以降みられるように製造業部門が打撃を被っているような状況においては、本格的な力強い経済拡大の実現は困難だ」と指摘した。

ただ、ドル高の勢いが収まり、原油価格も安定する中、産業部門は最悪期を脱したと予想される。今月初めに実施された調査によると、9月の工業の生産が加速し、資本財の新規発注が今年6月以来初めて増加したことを示した。

JPモルガンのエコノミスト、ジェス・エッガートン氏は「ドル高や過剰在庫の悪影響が過ぎ去りつつあり、製造業セクターが緩やかなペースで成長を続ける」との見通しを示した。

9月の製造業の生産指数は9月は0.2%上昇。8月は0.5%低下だった。自動車・同部品は0.1%上昇した。

第3・四半期の製造業の生産指数は0.9%上昇だった。

鉱業は0.4%上昇、原油の抽出は減ったものの、石油・ガス田の掘削が増えた。四半期ベースでみると6期連続で低下していた鉱業の生産は、第3・四半期に3.7%上昇となり持ち直した。

電力・ガスからなる公益事業は1.0%の低下。8月は0.3%低下だった。

生産がほぼ横ばいだったことを反映して、9月の設備稼働率は前月比0.1ポイント上昇の75.4%となった。FRBは米経済に残る「緩み」を測る上で設備稼働率を注視している。

*内容を追加しました。