[ニューヨーク 17日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが反落。前週末のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長による「高圧経済政策」発言が影響したことに加え、最近のドル高を受けた利益確定の売りが広がった。

イエレン氏は14日の講演で、2008─09年の金融危機で被った打撃を回復するには、力強い総需要と労働市場ひっ迫を伴う高圧経済を一時的に続ける必要があるかもしれないとの考えを表明。利上げに踏み切るのは、物価上昇率がある程度の期間、目標を上振れするのを容認してからになるのではないか、と市場が受け止めた。

TDセキュリティーズの北米FX戦略責任者マーク・マコーミック氏は「問題となるのは、もしもFRBが物価の上振れを許してサイクルの最終局面で非常に大幅な引き締めを余儀なくされるなら、それは経済に悪影響を及ぼしかねない点にある」と指摘した。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>が過去2カ月で3.5%上昇し、益出しの動きも見られた。このためアジア時間に3月10日以来の高値を付けていたドル指数は終盤、0.16%安の97.862となった。

FRBのフィッシャー副議長が17日、超低金利下における金融政策運営の難しさを認めつつ、利上げにこぎ着けるのは「そう簡単ではない」と発言すると、ドル安がやや進む場面もあった。

BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「フィッシャー氏はFRBがイールドカーブをコントロールできる可能性にますます疑念を深めている。そこで標準的な金融政策をより順守する姿勢を強調しようとしたのだと思う」と述べた。

直近のユーロ/ドル<EUR=>は0.28%高の1.10ドル。欧州中央銀行(ECB)は20日の理事会で金融政策の現状維持を決めると予想されている。

シュロスバーグ氏は、ユーロ圏の景気は緩やかながらも拡大を続けているので、ドラギECB総裁は総じて今の状況に満足しているだろうとの見方を示した。

ドル/円 NY終値 103.89/103.90

始値 104.05

高値 104.15

安値 103.80

ユーロ/ドル NY終値 1.0997/1.1002

始値 1.0987

高値 1.1008

安値 1.0986