[ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は17日、イタリアのレンツィ首相が前週末に公表した2017年度予算案に関し、EUが定める財政規律を順守しているかについての判断を先送りした。

欧州委は11月末までに、イタリアの財政赤字削減目標などについて判断を示す必要がある。欧州委の報道官は同日、正式な予算案の文書を待つ考えを示した。

イタリアでは12月4日に憲法改正の是非を問う国民投票が予定されており、否決されれば政権が不安定化する恐れがある。関係者は、欧州委による予算についての判断は国民投票とは無関係と断定しているが、EU外交筋は欧州委がレンツィ政権に打撃を与えることは避けるよう留意するだろうと見込んでいる。

ドイツやフランスなどイタリアの主要同盟国は、国民投票が否決となれば総選挙の可能性が高まり、「五つ星運動」のようなユーロ懐疑派政党が勢いを増す結果となることを恐れている。

ユンケル欧州委員長もまた、関係者に同様の懸念を示しており、内部会議では「レンツィ首相を見捨てることは欧州を見捨てることにつながる」と強調したという。

欧州委がイタリアに対して厳格な財政目標を設定するよう要求すれば、レンツィ首相が有権者の支持を得ることが難しくなる可能性がある。