[北京 18日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が発表した9月の新規人民元建て融資は1兆2200億元(1810億ドル)で、3カ月ぶり高水準となり、予想の1兆元と8月の9487億元を上回った。

9月のマネーサプライM2伸び率は前年比11.5%。予想は11.6%だった。8月は11.4%だった。

9月末時点の人民元建て融資残高は前年比13.0%増。市場予想は12.9%。

9月の社会融資総量は1兆7200億元だった。8月は1兆4700億元だった。

現金や短期預金を含むマネーサプライM1の伸び率は前年比24.7%となった。8月は25.3%だった。

M1とM2の伸び率の乖離(かいり)が広がっていることから、「流動性のわな」をめぐる懸念が強まっている。流動性のわなに陥ると中銀が資金を供給しても企業の投資が伸びにくくなる。ただ、伸び率の乖離は9月は13.2ポイントとなり、8月の13.9ポイントからは縮小した。

ノムラのアナリストはノートで「われわれは第4・四半期に経済成長が再び減速すると予想しているが、地方政府による引き締め策は、短期的な政策の焦点が成長の押し上げではなく住宅価格の高騰抑制であることを示唆している」と指摘。

「こうした背景から、人民銀が年内に一段の利下げや預金準備率の引き下げを実施する余地は限定的だ」との見方を示し、これまでは年内にあと1度の利下げと預金準備率の引き下げを予想していたが、撤回するとした。