[ロンドン 19日 ロイター] - 英国のハモンド財務相は19日、イングランド銀行(英中央銀行)の独立性の維持には変更はないとの考えを示した。

英中銀の政策をめぐっては、メイ首相が今月初旬の保守党年次大会で行った演説で「超低金利と量的緩和策による金融政策は金融危機後に必要な応急処置を提供したが、悪い副作用があったことも認識すべきだ」と述べている。

ハモンド財務相はこの日、議会委員会で「マクロ経済政策の重要なツールである金融政策には分布的な影響があると政府は認識していると、メイ首相は言いたかったのではないか」とし、「金融政策は(政府から)独立して決定される。中銀の金融政策委員会は今後も金利決定のほか非伝統的な金融政策をめぐる助言を行っていく」と述べた。

ハモンド財務相はこのほか、政府が欧州連合(EU)離脱に向けた戦略を準備するなか、英国への移民の縮小に向けた措置は英経済の保全に役に立つ形で策定される必要があるとの考えを示した。

国内メディアは、経済問題よりも移民制限を優先させる「ハードブレグジット(強硬な離脱)」を主張するメイ内閣内の一派と、EU残留を支持していたハモンド氏が鋭く対立していると報道。

こうしたなか首相報道官は今週、メイ首相はハモンド財務相に完全な信頼を寄せているとのコメントを発表。財務省関係者もハモンド財務相が辞任の瀬戸際にあるとの報道を否定している。