[ストラスブール 4日 ロイター] - 欧州議会で英国の欧州連合(EU)離脱に関する交渉担当者を務めるヒー・フェルホフスタット氏(ベルギー元首相)は4日、英国が離脱の正式な手続きに入った段階で、離脱交渉の中身について条件を設定する意向を示した。

フェルホフスタット氏は、メイ英首相が2年間の離脱交渉を来年3月末までに開始すると発表したことを歓迎。その上で、英国がEUからの移民を制限するならば、欧州議会は英国がEUとの自由な貿易を維持することについて圧倒的多数で反対だと述べた。

英・EU間の交渉内容は欧州議会が承認しなければならない。

メイ首相によってEU基本条約(リスボン条約)50条の発動が通知された段階で離脱協議は正式に始まる。EU懐疑派から連邦主義者の代表とみられているフェルホフスタット氏は記者団に対し、欧州議会は英国との交渉に関する「交渉条件」を定めるだろうと述べた。それを受けて、欧州理事会が交渉に関する指示を出すとした。

欧州理事会は、英国の要求に対してEUとして何を提示できるか、概要を定めると期待されており、欧州委員会の代表者と、その交渉担当者であるフランスの政治家ミシェル・バルニエ氏に交渉権限を与えることになる。

EUの当局者らは、一連の過程を通してフェルホフスタット氏や欧州議会のメンバーに助言を求めるとしている。EUの高官らは、英国による「いいところ取り」への欧州議会の敵意は、英政府に圧力をかけるための道具になり得ると考えている。

EU首脳らは、英国が離脱にあたって他の加盟国の離脱を促すような条件を勝ち取ることを懸念する一方、経済や諸制度に対する大きな打撃となることも避けたい意向だ。