[ウェリントン 13日 ロイター] - ニュージーランドの経済指標はこのところ強い内容となっているが、インフレ率が依然として目標を大幅に下回っているため、ニュージーランド準備銀行(中央銀行、RBNZ)は来月利下げするとみられている。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)と調査会社ロイ・モーガンが13日発表した10月のニュージーランド消費者信頼感指数は約1年3カ月ぶりの高水準となった。また財務省が公表した2015/16年度(6月までの1年間)の財政収支は黒字額が予想を10億NZドル(7億1580万米ドル)以上上回った。

イングリッシュ財務相は「世界的な混乱や不透明感にもかかわらず、ニュージーランドは底堅い成長と雇用の拡大、実質賃金の上昇、低インフレという特異な状況にある」と指摘した。

第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比3.6%増加し、13日の指標も成長の勢いが失われていないことを示す結果となった。

ただエコノミストの多くはRBNZがインフレ率を押し上げるために11月10日の政策決定会合で金利を過去最低の1.75%に引き下げると予想している。

ANZのシニアエコノミスト、フィリップ・ボーキン氏は「堅調な成長は利下げ見送りの論拠となるが、現在の低インフレ環境では政策金利のバイアスは下向きだ。第3・四半期の消費者物価指数(CPI)も11月の利下げに妨げにならないだろう」との見方を示した。

朝方発表された9月の食品価格指数は前月比0.9%低下し11月の利下げ観測が強まった。来週公表される第3・四半期のCPIは、市場予想では前年比0.1%低下となっている。第2・四半期は0.4%のマイナスだった。

RBNZはインフレ率の目標レンジを1─3%としている。