[ロンドン 13日 ロイター] - 英国のジョンソン外相は13日、英国による欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)は厳しいものにならず、離脱交渉を通じて、これまで以上に有意義な新たな関係をEUとの間に築くことを期待していると述べた。

メイ英首相が5億人の人口を抱えるEUとの貿易関係よりも移民規制を優先し、乱暴な形でEUから離脱することを選ぶのではないかとの見方から、先週は英ポンドは対ドルで31年ぶりの安値を更新した。

EU離脱キャンペーンを主導して成功を収めたジョンソン氏は、メイ内閣の中核を占める欧州懐疑派トリオの一人で、世界貿易や外交に関する新たな戦略を築く上で、中心的な役割を担うことになる。

ジョンソン氏は議会の委員会で「ブレグジットの議論全体を見直し、絶縁というような捉え方はやめるべきだ。そういうものではない。欧州における新たな英EU関係の構築になる」 と述べ、欧州単一市場へのアクセスを失う「ハード・ブレグジット」になるとの観測を静めようとした。

欧州の首脳らは英国がEUの単一市場への無制限のアクセスを維持するためには、移動の自由という原則を受け入れなければならないと何度も主張してきた。

これについてジョンソン氏は、1989年にベルギーに住んでいた際に財政的自立の証明を求められた自身の経験を挙げて、移動の自由は「ブリュッセルの石の板」に書かれたものであり「全く意味をなさない」と述べた。

EUの単一市場の一員としての立場を維持したいかと問われたジョンソン氏は、単一市場という表現自体が「形骸化している」と応じた。

ジョンソン氏は、英国が欧州の製品の主要な消費者であることや、EUで許されているよりも自由なサービス貿易が実現する可能性があることを挙げ、「われわれは巨大な価値を手に入れる。これまで以上の価値かもしれない」と強調した。

最近のポンド安は、メイ首相が来年3月末までに欧州離脱の法的手続きを開始すると表明したことが引き金となった。手続き開始時点から、英国は2年間にわたる離脱交渉に入る。

ジョンソン氏は「2年で交渉がまとまらない場合、期間を延長できる。ただそれは必要ないだろう」と延べ、期間内に交渉が成立するだろうとした。