[シドニー 14日 ロイター] - 豪準備銀行(中銀)は14日公表した金融安定報告書で、国内の銀行システムの状況は良好で、ショックに対する回復力があるとの見解を示した。一方で、集合住宅の供給過剰リスクの高まりを指摘するとともに、資源セクターを注視する必要があるとした。

中銀は国内外のリスクを挙げる中で、中国での債務拡大が主要な懸念要因だと指摘。デフォルト(債務不履行)が相次げば、オーストラリア最大の輸出先である中国の経済が混乱する可能性があるとした。

国内については、ブリスベーンやメルボルンなどの都市部で集合住宅の著しい供給過剰が起こる可能性が高まっており、市場環境が悪化する場合、銀行が重大な損失を被る恐れがあると警告した。

ただ、国内の住宅ローンのデフォルト率は約0.5%とかなり低い上、担保水準は高いことに触れた上で、融資基準の厳格化により、家計への融資に伴う金融安定へのリスクは過去6カ月で低下したと指摘した。

中銀は、豪国内銀行の海外エクスポージャーで最大を占めるニュージーランドのリスクにも言及。それでも、資本面や流動性面のポジション強化が豪銀行のショックに対する回復力を下支えしているとし、豪金融監督庁(APRA)などの当局がまとめている政策によって銀行の基盤はさらに強化されるとの見方を示した。

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