[メキシコ市 14日 ロイター] - メキシコ国営石油会社ペメックスは、同国のエネルギー改革の一環として民間業者に譲渡した鉱区をめぐり、油田開発に投じた巨額の資金のほとんど、あるいはすべてを回収できない恐れがある。ロイターが入手した同国エネルギー省の資料で明らかになった。

2月29日付の同省の非公開資料によると、ペメックスは一連の油田開発で「環境、社会、あるいはインフラ施設」に損害を与えたと政府が判断した場合、一切の補償が拒否される可能性がある。

資料では、ペメックスに対する補償として用意された資金が46億ペソ(2億3800万ドル)しかないことも分かった。

メキシコ政府が国内石油・ガス資源を投資家に開放する「ラウンド・ゼロ」政策を導入したことを受け、ペメックスは2014年8月、油田・ガス田資産を手放した。

ペメックスによると、ラウンド・ゼロで譲渡した資産への投資額は総額706億ペソで、補償準備金はこの7%未満にとどまる。

ペメックスは、16年上半期に77億ドルの損失を計上。負債総額は962億ドルに達している。