【八重瀬】八重瀬町友寄の友寄公民館で18日、十五夜の敬老会・豊年祭が開かれ、地域伝統の棒巻が約22年ぶりに本格的な形で演じられた。5歳から70代までの男性約60人が棒を持って渦を描き、勇壮活発に演武した。 字の拝所「ヌンドゥンチ」で拝みをささげた後、公民館前の広場に男性らが入場。どらが鳴り響く中、円を描いて広場を回りながら、四つの隅に向かって棒を突き付け邪気を払った。4列になり、向かい合って型を演武した後は、渦を描きながら中央に集まって「ヒヤーユイ」と声を上げて鼓舞しながら棒を掲げた。 指導役の知念昭則さん(65)によると、友寄の棒巻は約140年〜150年の伝統がある。以前は100人ほどで演じられたが、人手不足で規模が縮小し、1994年を最後に本格的な大人数では演じられなくなった。 2014年の十五夜で棒巻が復活したが、人数は約15人だった。今年は町制10周年でもあり、元青年会長の金城千廣さん(25)らが呼び掛け、大人数での演武が実現した。 知念さんは「若者の『やりたい』という気持ちが大事。厳しく指導したが、練習の時以上によくできた」と満足げ。金城さんは「伝統をなくすのは簡単だが、復活させるのは難しい。年に1度の十五夜に、みんなで演舞し、一つになる一体感がいい」と語った。