22日、辺戸岬から東約153キロの海上で発生した米軍機墜落事故。本島東側の米軍ホテル・ホテル訓練水域内での事故だったため、幸いにして県民生活や生命への影響はなかったが、同水域周辺は11月にはソデイカ漁の好漁場となる海域。漁業関係者からは「操業中なら命に関わる事故だ」と憤りの声が相次いだ。本島東海域では昨年8月にも米軍ヘリ墜落事故が発生しており、米軍基地派生の危険と隣り合わせの現実を突き付けられた周辺自治体の住民をはじめ県民の間に「負担軽減は口だけか」などと怒りが広がった。 AV8ハリアー戦闘攻撃機が沖縄本島東沖合に墜落した事故を受け、漁業関係者からは「安全な操業のためにも事故はあってはならない」「海上での訓練はない方がいい」など不安や怒りの声が相次いだ。 県漁業無線協会によると、周辺海域での操業や被害に関する情報はないという。県漁業協同組合連合会の上原亀一会長は「辺戸岬の東は今もマグロ漁業者が漁をしている海域。時期が時期ならソデイカ漁もある。訓練水域の中であれ外であれ、軍用機の事故があれば安心・安全な操業に影響が出る。事故はあってはならない」と強調した。 「大東周辺では米軍機の事故があまりないので、まさかという思い。怖い」と驚いた様子の南大東村漁業組合の幸地弘組合長。「11月から始まるソデイカ漁では、本島との中間地点まで漁に出る。もし漁の操業中の事故だったら命に関わる。安全な操業のためには、海上での米軍機の訓練はない方がいい」と語った。 主な漁場は島周辺という北大東村水産組合の知花実組合長は「漁をしていない海域だが、近くなら大問題になった。米軍機は別の場所で飛行してほしい」と訴えた。ソデイカ漁期に周辺海域で操業するという糸満漁業協同組合の金城宏組合長は「良い漁場での操業が米軍の訓練で制限される現実も問題だ」と指摘した。