【石垣】石垣市新川の児童養護施設ならさが2005年に創設して以来約11年間、ある男性が毎年図書券などを贈り続けている。昨年12月に職員が偶然、男性に出会い初めて寄贈を続けていたことが分かった。その際、男性は入所する子どもたちの人数分の図書券30枚と絵本約80冊、クリスマスの飾り物を手渡した。 出会いは昨年12月13日の夕方。入り口付近にいた見知らぬ男性に職員が気付き話し掛けたところ、男性はこれまでの経緯を説明したという。職員は自己紹介を求めたが、「りゅうのティーサジーのぽっちゃりおっとーまん」とだけ名乗り、住まいや年齢なども明かさなかった。 男性の説明によると、こいのぼりに始まり、図書券や絵本などを贈っていたという。贈り方は事前に電話で子どもたちの人数を確認し、施設の入り口付近に寄贈品を置いて、直後に電話で「今置いたので受け取ってください」などと知らせることが多かったようだ。 ならさの田盛広三施設長は「ずっと匿名だったので、まさか同じ人が寄贈を続けていたとは思わなかった」と、初めて対面した時の驚きを振り返る。「企業などからも寄付してもらっている。その中で個人からも支援があり、とてもありがたい。子どもたちの情操教育に大変に役に立っている。直接会うことができ、うれしかった」と深く感謝した。(謝花史哲)