人形浄瑠璃の保存継承に取り組む唐津人形浄瑠璃保存会「唐津近松座」の定期公演が実現する。唐津市虹の松原にある洋館レストラン「海浜館」を会場に毎月第3日曜日午前11時から上演することになり、15日に初演を迎える。

 保存会は九州で唯一の浄瑠璃指導者で、大夫(たゆう)(語り手)の竹本鳴子さん(67)が2011年設立。県内外で活動するとともに、肥前町入野小の総合的な学習で児童を指導するなど、伝統芸能の継承に取り組む。

 人形浄瑠璃「文楽」は2008年、ユネスコの無形文化遺産に登録され、竹本さんは長年の功績で昨年、佐賀県芸術文化賞を受賞した。ただ定期公演の場はなく、和文化のまちづくりを進める唐津市にふさわしい伝統芸能として鑑賞の場を求める声が上がっていた。

 公演では定番の「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」と「傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)」の2題を大夫、三味線、人形遣いら20人で上演する。観覧料は500円。

 竹本さんは「(会場の)海浜館の厚意で待望の場ができた」と喜び、「保存会だけでは限界があるが、常設の芝居小屋開設に向け、人形浄瑠璃の魅力を伝えていきたい」と意気込む。問い合わせは電話090(1929)1342。