経済産業省関東経済産業局(さいたま市中央区)の元職員が架空の工事を発注して公金をだまし取ったとされる事件で、詐欺容疑で逮捕された元職員の男(44)が職場のパソコンに個人用のデータとして工事の関係書類などを保存していたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、犯行が発覚するのを免れるための工作とみて調べている。
 県警によると、男は同局総務企画部会計課調査官として物品の管理を1人で担当。都内のレンタルオフィスを利用してペーパーカンパニーを設立、同局の委託事業で使っていた物品処理で架空の工事を発注し、同社に受注させていたとされる。
 捜査関係者によると、工事の関係書類などは、男が個人で使用するデータとして職場のパソコンに保存されていた。工事が実際に行われたと装うため、実在する産廃処理業者の社印も偽造。産廃が適正に処理されたと証明する産業廃棄物管理票の作成に使用していたとみられる。
 男は2014年11月6日ごろ、同局が実施した産学官連携の研究開発委託事業で使用していた半導体関連機器など8品目の廃棄工事を自身が設立した会社に受注させ、工事費約95万円を詐取したとして逮捕された。
 県警は13日、男をさいたま地検に送検した。