鴻巣市内の荒川沿いにある冬水田んぼにオオハクチョウの親子8羽が飛来し、地域住民らの目を楽しませている。
 冬に水を張ってコウノトリの餌場の確保や渡り鳥の休息の場を提供する冬水田んぼを管理しているのは、NPO法人鴻巣こうのとりを育む会。冬水田んぼを始めてから3シーズン目となったこの冬、成鳥2羽、幼鳥6羽のオオハクチョウの親子が初めて飛来した。
 同会の福田悟理事によると、昨年12月11日の夕方、近所の人から「大きな鳥がいる」と連絡があり、田んぼに行ってみると白色のハクチョウ2羽、灰色のハクチョウ6羽がいたという。
 翌12日、写真撮影した8羽を県生態系保護協会で見てもらったところ、成鳥2羽、幼鳥6羽のオオハクチョウと分かった。コハクチョウと思っていた福田理事は「夢を見ているようだった」と話している。
 8羽の行動は全て一緒。冷え込む日はねぐらを近くの池などに移すため夕方になると飛び立ち、翌日午前6時半から同7時にかけて戻って来る。昼間は水のない隣の田んぼで日光浴も楽しんでいる。灰色が濃かった幼鳥も羽が抜け替わり、徐々に白くなっているという。
 育む会などによると、8羽は単独で来ているため鳥インフルエンザ感染の恐れは少ないというが、万が一に備えて餌を与えないよう協力も呼び掛けている。
 福田理事は「3年目の冬水田んぼにオオハクチョウが飛来するとは夢にも思わなかった。今年は酉(とり)年。うれしい限りです」と、地域住民と共に見守っている。