「山田うどん」を展開する山田食品産業(所沢市)は、都心部の商業施設やビジネス街に、テナント形式で従来の郊外型より面積が小さい店舗での出店を進める。第1弾として「山田うどん食堂」の店名で16日、東京都品川区内の商業施設に出店する。山田裕朗社長は、テナント出店は開店までの時間や費用が、従来店舗よりかからないとした上で「都心部など人出が多い地域などで良い物件があれば、積極的に出店したい」と意気込みを示した。
 新店舗は、JR五反田駅から徒歩10分程度にあるオフィスや商業施設が入るTOCビル内に開店する。ビル内には館内で働くビジネスマンや買い物に訪れる客が多数おり、利用客が見込めると判断し、出店を決めた。
 店舗は以前ラーメン店がテナントで入っていた場所に出店。店舗面積は既存店舗より約10坪程度小さい約33坪で、席数はカウンター席が中心の38席となっている。
 提供するメニューは、ビジネスマンの利用を見込み、回転率を考慮、従来店舗より品数を絞った。麺類はうどんのみ、ご飯ものは丼もので計20種類となっている。ただリピーターを獲得するため、うどんは国産小麦を使用、うどん汁も新たに開発し、料理の質を高めている。平均客単価は550円程度を見込み、年間の売上目標は約5千万円。
 同社によるとテナント形式での出店は、郊外店が出店まで約1年程度かかるのに対して、早ければ3カ月程度で可能という。また出店コストも郊外店の2割程度に抑えられるという。新店も昨年10月ごろに物件情報が寄せられてから、約3カ月程度で開店までこぎ着けた。
 同社では出店ペースは検討中としながらも、出店コストがかからないテナント形式でメニューを絞り都心部などに出店を拡大する方針。そして「首都圏で乗降客が多い駅周辺の商業施設などで、10〜30坪程度の良い物件があれば積極的に出店したい」としている。