−−消費者の節約志向が強まっている

 「婦人衣料の売り上げが回復していない。ショッピングセンターやファストファッション、ネット通販との販売競争といった要因もあるが、消費者の価値観の変化が大きい。今は単にモノを買うのではなく、“体験”することに重点を置く人が多い。例えば池袋パルコでは、大ヒット映画『君の名は。』と連携したカフェを期間限定でオープンし、大人気だ。店で写真を撮り会員制交流サイト(SNS)に投稿することで満足感を得るなど、消費の形が変わってきた」

 −−消費の変化にどう対応するのか

 「モノの品質に加えて、体験や空間的な魅力をお客さまに提供する。百貨店を核に、地域の魅力を高めることで集客につなげたい。4月に松坂屋銀座店の跡地にオープンする複合商業施設『GINZA SIX(ギンザシックス)』は、従来型の婦人服や食品売り場があるといった百貨店の概念をなくした。今年秋にオープン予定の松坂屋上野店南館はシネマコンプレックス(複合映画館)やオフィスフロアも入り、街に人を集めていきたい」

 −−人気キャラクターを扱う『ポケモンセンター』など、積極的に百貨店にテナントを誘致している

 「テナント誘致が目的ではない。街に必要な店が何かを考えてテナントに入ってもらっている。家電量販店やカジュアル衣料品店など、今後も求められれば専門店に入ってもらう」