茅田砂胡の冒険ファンタジー小説『デルフィニア戦記』を原作とする舞台「『デルフィニア戦記』第一章」が20日、開幕する。主演のウォル役、蕨野友也(29)や少女剣士のリィ役、佃井皆美(29)らが人気小説の舞台化への挑戦に意気込んでいる。

 「マネジャーからは『ウォルが蕨野さんにしか見えない』と言われました」

 蕨野はオファーを受けたときのことをこう振り返る。容姿もウォルに似ているとの声が上がっているが、マネジャーが指摘したのは「どこか人情味があって、“ヌケている”」点。ただ、蕨野はその後、原作を手に「ウォルの環境に置かれたら自分ならどうするだろう」と意識しながら読み進めた。「最後までぶれずにウォルらしさを貫いてこそウォルになれるのではないか」と稽古に臨んだ。

 佃井はもともと原作の大ファン。「どの役でも出たかったし、リィ役でうれしい」と喜ぶ一方、「リィが私みたいな人だったら。年も(リィは)私の半分で、私は背も結構あるので。原作のファンとしてちょっとねえ」と苦笑し、戸惑いがあったことも打ち明けた。

 佃井はジャパンアクションエンタープライズ所属。ウォルと敵対するペールゼン侯爵役の山本亨(55)も同事務所の前身、ジャパンアクションクラブに20年在籍しており、アクションはお手の物。蕨野や佃井、騎士団の団長のナシアス役、細貝圭(32)らは「仮面ライダー」「戦隊シリーズ」などへの出演経験があり、殺陣などのアクションも舞台の大きな見どころの一つだ。

 蕨野は「あくまで舞台は舞台。(原作ではなく)舞台が面白かったと言われるように」と力を込めた。

 29日まで、東京・品川の天王洲銀河劇場。東映ビデオカスタマーセンターフリーダイヤル0120・1081・46。(兼松康)