関東経済産業局(さいたま市)で架空の工事費用を請求し公金をだまし取ったとして、埼玉県警捜査2課と大宮署は12日、詐欺の疑いで、元会計課調査官の無職、難波信之容疑者(44)=千葉県柏市柏=を逮捕した。「間違いない」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は、国有物品の管理をしていた平成26年11月、自身が設立した産業廃棄物処理会社が研究機器の廃棄工事を請け負ったとする虚偽の請求書などを上司に提出し、請負代金約95万円をだまし取ったとしている。

 同課によると、難波容疑者は22年5月から27年4月まで1人で物品管理を担当。23年10月に都内のレンタルオフィスで実体のない会社を立ち上げ、同局から廃棄工事を20件契約、代金として約1千万円を受け取っていた。県警は詐取した金は外国為替証拠金取引(FX)や海外旅行などに使ったとみて裏付け捜査を進めている。

 後任者の点検で不正が発覚し、関東経産局は昨年7月に難波容疑者を懲戒免職とし、同年10月、県警に告発した。同局は12日、「非常に遺憾。今後このようなことがないようにしていきたい」とコメントした。