今年3月に構造を新たに復旧した京都府八幡市と久御山町の木津川に架かる上(こう)津(づ)屋(や)橋(通称・流れ橋)。台風16号の大雨による増水の影響が懸念されたが、今回は流出することはなかった。橋面のかさ上げなど、流されないための工夫が生かされた。

 「新生流れ橋」は橋面を75センチかさ上げしたほか、橋脚と橋脚の間隔も倍に広げたり、橋脚の一部をコンクリート製にしたりして流れにくい構造の橋として復旧させた。

 20日に近畿地方に接近した台風16号は大雨をもたらし木津川も増水。木津川の水位は、流れ橋から上流約10キロ地点の観測所で20日深夜に3・18メートルに達した。府山城北土木事務所によると、流れ橋では橋面まで約10センチに迫るところまで増水し、橋の中央付近では一部水に浸ったところもあったという。

 同事務所は「従来の橋の高さなら今回の台風でも流されていた可能性がある。橋脚間を広くしたことにより、流木などの引っかかりが減った効果も出ている」としている。