任期満了に伴う東京都の千代田区長選(1月29日告示、2月5日投開票)で、元財務相の与謝野馨氏のおいで会社員の与謝野信氏(41)は13日夕、東京都内で会見し、「長年、おじを支援いただいた千代田区に恩返しをしようと出馬を決意した」などと述べ、無所属で出馬することを正式に表明した。自民党都連から推薦を受ける。ただ、与謝野氏の擁立に動いた地元選出の自民都議、内田茂氏は出馬会見の会場に姿を見せなかった。

 与謝野氏は会見で、英ケンブリッジ大卒業後に、外資系金融会社などに勤務した自らの経歴を踏まえ、2020年東京五輪開催に伴い、子供から大人までが英語に慣れ親しむ街作りの実現などを公約に掲げ、「国際都市・千代田の街作りに貢献したい」などと意気込んだ。一方、既に5選を目指して立候補を表明している現職の石川雅己区長(75)の多選については批判せず、「民間での経験と、区民目線で現役世代の声を反映できるというのが私の強み」などとアピールした。

 区長選をめぐっては、小池百合子都知事が石川区長の支援を表明。これに対抗する形で、小池氏から「都議会のドン」と批判された内田氏が与謝野氏擁立に動いた。区長選は事実上の一騎打ちになる見通しで、小池氏と内田氏による代理戦争の様相を呈している。

 ただ、与謝野氏は「誰かの代理で戦争するつもりはない。戦争反対です」などと反発。代理戦争のイメージを払拭したい与謝野氏の気持ちを察してか、内田氏は地元の“重鎮”都議にも関わらず、会見場に姿を見せることはなかった。