リオデジャネイロでのパラリンピックが閉幕しました。チケットの売れ行き不振などが不安視されましたが、日増しに盛り上がる様子が日本にも伝わってきました。今回、初めてパラスポーツを見た人も多かったでしょう。純粋に競技を楽しみ、感動や尊敬を情熱的に表現する姿こそ、パラの最大の魅力です。やはり、自分もあの舞台に立ちたいと刺激を受けました。

 盛り上がりの背景には、開催国ブラジルの選手の活躍も影響したように思います。前回のロンドン大会もそうでしたが、やはり開催国の選手が活躍してこそ、ダイレクトに大会の熱気に結びついていきます。 

 一方、今回はライブ中継を始め、報道、ネット配信などを通じて常に日本からでも情報を得られる大会になったように感じました。大きな進歩です。パラのアスリートが出演し、競技や魅力を伝えるCMも増えました。パラリンピアンとして、隔世の感があります。

 国内のメダル有力選手が苦戦を強いられたことは、世界のレベルがさらに上がっていることを示しました。2020年に向けて、最も大切な選手強化の面で課題が大きいことが浮き彫りになったように感じます。パラ強豪国や五輪競技と比較すると、強化の現状はまだかけ離れているのも現実です。

 日本パラリンピアンズ協会(PAJ)によると、選手が競技に費やす年間の個人負担額は147万円。4年前の前回大会時とほとんど変わっていません。国からの強化費が増え、スポンサー企業も増えてきているものの、果たして的確に選手強化へ使われているのか。見直しや思い切った改革も必要ではないでしょうか。東京大会までに強化と普及を両輪として、急ピッチで改善していかないといけません。待ったなし。限られた時間の中で成果を挙げるべく、日本の総力戦として、みんなで目指していく気持ちが大切だと感じています。