【ニューヨーク=上塚真由】米紙ウォールストリート・ジャーナルは12日、米著名投資家のジョージ・ソロス氏(86)が昨年11月の米大統領選後の株式相場急騰を読み損ね、数週間で10億ドル(約1140億円)近くの損失を出したと報じた。同紙は「トランプ氏の予想外の勝利は、投資の難しさを浮き彫りにした」と指摘している。

 多くの投資家はトランプ氏勝利で株価が急落すると予想したが、実際には経済政策への期待から急伸した。同紙によれば、ソロス氏は11月まで投資に慎重で、選挙後は株安になると見込み、多額の損失を出したという。昨年末には投資戦略を見直し、損失の拡大を防いだとされる。

 ソロス氏は近年、慈善家として活動し、昨年から投資の第一線に復帰したと伝えられた。大統領選では民主党のクリントン前国務長官を支持し、大口の献金も行っていた。