DeNA・石田健大投手(23)が13日、神奈川・厚木市での合同自主トレを公開。アレックス・ラミレス監督(42)から3月31日の今季開幕戦(対ヤクルト、神宮)の先発投手に指名された左腕は、昨季限りで現役を引退した三浦大輔氏(43)から「俺みたいになるな」との“金言”を授けられた。三浦氏は、開幕投手として7連敗のプロ野球記録を持つ「しくじり先生」。大先輩から学び、開幕戦勝利を目指す。

 背筋をピンと伸ばし、大先輩の助言を聞き入れた。プロ3年目で初

の大役に指名された石田にとって、開幕投手を7度も経験している三浦氏と過ごす自主トレ合宿は、貴重な鍛錬の場となった。

 「経験した人と一緒に過ごすだけで違うと思います。開幕戦に投げられることを幸せに感じて、結果を残し、いい一日にしたい」

 「開幕投手とは」の問いには「なんだろう。すごいところ? はじめの第一歩? よく分からない」と苦笑し、実感はまだない。そんな左腕に驚きの“金言”を贈ったのは、石田を新人時代から見守ってきた三浦氏だ。

 「俺みたいになるな−」。三浦氏は現役生活25年、通算172勝(184敗)を誇る大投手だが、開幕投手での成績は7戦全敗。堂々の“日本記録”だ。だからこその仰天アドバイス。このときばかりは「ハマの番長」ではなく「しくじり先生」となっていた。

 三浦氏ほどのキャリアがあっても「開幕戦は独特の雰囲気になる」という。2005年の中日戦は八回まで無失点ながら、九回にアレックスにサヨナラ満塁弾を被弾。07年の巨人戦では一回の初球を高橋由伸にスタンドへ運ばれた。それでも「やるべきことは一緒。開幕投手は12球団で12人しかいない。ベストの状態でマウンドに上がれるように」とメッセージ。石田はうなずき、「意識しすぎると空回りする。開幕戦にこだわりすぎずにいきたい」と自然体を強調した。この日は“コーチ役”として参加の三浦氏や山崎康、三嶋、熊原と恒例の早朝山登り、階段ダッシュ、ノックなどを明るい表情でこなした。

 「去年は井納さんが開幕戦で勝って、チームの空気がよくなった。今度は自分が勝つ投球で、いい流れを持ってきたい」

 昨季開幕戦は井納が広島打線を7回3安打無失点に抑えて勝利。シーズン3位につなげた。「自分に勝ちがつく投球をするのがエース」。目指すは年間15勝。石田の飛躍の1年がスタートした。 (湯浅大)

2014年開幕戦(対ヤクルト、神宮)で先発も、2回9失点と散々だったDeNA・三嶋「石田には『自分のようになるな』と伝えました」

データBOX

 三浦はDeNA(前身時代を含む)で開幕投手を7度務め、すべて敗戦投手。開幕戦で通算7敗以上は金田正一(国鉄と巨人で4勝8敗)、東尾修(西武で2勝7敗)、村田兆治(ロッテで6勝7敗)と三浦の4人。三浦の7連敗は東尾の6連敗を上回る最多連敗記録。開幕戦の最多先発は金田と鈴木啓示(近鉄)の14度、最多勝利は鈴木の9勝、最多連勝は別所毅彦(南海、巨人)の6連勝。