【グアム13日=安藤理】ソフトバンク・柳田悠岐外野手(28)が、当地での自主トレを打ち上げた。FAでオリックスから阪神に移籍した糸井嘉男外野手(35)らと9日間に渡って汗を流し「糸井さんはヤバイ。あんな(今年)36歳は日本国内にいない」と改めて“超人”の肉体に舌を巻いた。阪神・今成亮太内野手(29)は改めて糸井のサポート役を買って出た。

 まぶしい太陽、輝く青い海。柳田が裸になると真っ黒に日焼けした肌よりも、その下の見事に鍛えられた筋肉に目を奪われた。そんな男が舌を巻く相手がいた。そう、あの“超人”だ。

 「糸井さんはヤバイ、ありえない。走力も筋力も野球選手というか、アスリートとして尊敬します。今年36歳でしょ。あんな36歳は、日本国内にいないです」

 2015年に打率・363、34本塁打、32盗塁で史上10人目のトリプルスリーを達成したが、柳田にとって走攻守三拍子そろった糸井は、以前からあこがれの存在だ。13年に初めて電話する仲になり、14年から合同自主トレに参加。同年は静岡・浜松市で「足がもげそう」と悲鳴をあげたほどの猛烈な走り込みで、翌年の偉業につなげた。

 5日に現地入りした今回のグアムトレでは例年通りの走り込みに加え、肉体改造に取り組んだ。15年11月に手術を受け、不安が残る右肘のけが防止のためにも、糸井が契約する「トータル・ワークアウト」の下山英明トレーナー(35)のもと、上半身のウエートトレを初めて本格的に学んだ。

 「普通のことをやっても、普通の結果しか出ない。限界突破したいです。筋トレをあまりやっていなかったので、そこを重視しています」

 そこで糸井のすごさを目の当たりにした。「ウエートをしても全然バテない」。ビルドアップした肉体はもちろん、スタミナにも目を見張った。

 自らも“超人”と呼ばれているが、目の前にいる“先輩超人”を見習って、初めて食事管理にも取り組んだ。「早起きして、ゆで卵地獄ですよ。アルコールも飲んでいない」。糸井も取り入れている炭水化物をほとんど摂取せず、タンパク質を中心とするメニューを貫いた。朝はゆで卵の白身だけを8個分に野菜や果物、昼は鶏の胸肉入りのサラダ、夜も鶏肉や魚を食べ続けた。

 「鶏、マグロ、イカ、サーモン。最初はおいしかったけど、見たくなくなりました。でも、いろいろやらないと変われないなと思いました」

 超ストイックな方法で黒光りするマッチョなボディーが完成。「全部(の項目)で一流の数字を残したい」とキャリアハイを目指す準備は、着々と整いつつある。

 この日は別行動だった糸井から刺激を受け、天然パワーのギータが変身。「絶好調。今年が楽しみ」。柳田が“スーパー超人”になる。