ルーキーが話題を集めるこの時期、ソフトバンクの筑後ファーム施設には新人に負けじと、目立つ元気な姿があった。昨年の主役、高橋純平投手(19)だ。室内での練習を終えると「ロードワークにいってきます」と、すぐに出発した。入団から1年、たくましくなった。

 「今年がすごく楽しみ。去年はこのときくらいに『リハビリしながらゆっくりやっていこう』といわれていたので」

 ドラフト1位で入団した昨年は新人合同自主トレの初日に足を痛めて離脱した。プロ人生のスタートを振り返り「よく1年鍛えたなと思います」と自身の変化を実感。今年はすでに1軍入りをアピールできる態勢だ。

 地元の岐阜で年末年始も投球を続けた。ブルペン入りどころか、打者とも対戦。県岐阜商高時代の同級生と1年ぶりの“勝負”。数日間にわたって、計30人以上を相手にした。

 「抑えにいくつもりで投げましたよ。打たれていたらやばい。1球だけ前に飛ばされて悔しかったです」

 ほとんどの球が空振りか、ファウル。体の強さだけでなく、投じるボールのレベルアップも実感した。かつての女房役からも「高校時代と全然違う」と驚かれたという。

 「ずっとバッテリーを組んでいたから、一番変わったことが分かる人だと思う。全部ミットの芯で捕る子だったのに、差し込まれたりして。うれしかったです」

 ライバルも増えた。筑後では今年のドラフト1位・田中正義投手(22)=創価大=とも対面。帰省先から寮に戻ると、自ら田中の部屋をノックしたという。「僕が年下なので、あいさつしないと」。自主トレの様子なども質問し、互いを意識し合った。

 「ライバルだと思って、自分が先発枠に入るために、正義さんを押しのけて開幕ローテーションに入りたいです」

 高卒2年目の19歳だが、堂々と開幕1軍を目標に掲げる。昨年の秋季キャンプでは首脳陣の評価も抜群。豊富な先発陣の中でも見逃せない一人だ。(安藤理)