天皇杯全日本選手権第5日(22日、パロ瑞ほか)J2横浜FCのFW三浦知良が、長野戦の後半29分から途中出場。49歳6カ月27日は、1997年に紺野悦男(新日鉄釜石)が記録した45歳7カ月5日を上回る最年長出場記録となった。試合は延長戦に突入し、3−2で勝った。J1川崎は、延長戦でFW大久保嘉人(34)が2得点を挙げ、J2千葉を4−1で下した。4回戦は11月9、12日に開催。アジア・チャンピオンズリーグ出場の広島、G大阪、浦和、FC東京が加わり、10月4日に組み合わせ抽選が実施される。

 天皇杯とキング・カズ。何といい響きか。Jリーグの最年長出場記録を更新し続けるFW三浦知が、5年ぶりに出場した大会の最年長記録も更新。進化し続けるレジェンドが、ピッチで輝きを放った。

 「最年長? まあ、出場しただけでは駄目。ゴールも決めないといけないし、いいプレーをしないとね」

 紺野悦男の記録を約4年も更新しながら、表情はクール。ただ、延長戦にもつれこんだ試合で逆転勝利を呼び込んだのは、カズの体を張った守備と、落ち着いたプレーだった。

 2−2の後半29分に切り札として登場。「何とか後半で、勝負を決めようと思ったんだけど…」。ゴールを狙ったが、無得点のまま延長戦に突入した。延長戦前にはピッチ上で入念なマッサージ。49歳は想定外の? プラス30分に備えた。

 延長前半11分、ベトナム人のMFアインの公式戦初ゴールで勝ち越すと、2トップの一角に入っていたカズが、ボランチの位置まで下がって守備に奮闘。相手が放つ強烈なシュートを、ゴール前で体を投げ出しながら止め続けた。「3ボランチ気味にしたんだ。そして『集中しよう、まだ終わってないぞ』って、みんなには声をかけた」。シュートは1本に終わったが、白髪交じりのカズの流れを察知する目は際立っていた。

 「厳しいゲームだったけど楽しめたよ。とにかく逃げ切れてよかった」

 試合終了後、殊勲者のアインと抱き合い、勝利をかみしめたキング。自身の記録更新とV川崎時代の1996年以来、自身2度目の賜杯奪取を目指す。