“シュンスケ・フィーバー”が吹き荒れる。元日本代表MF中村俊輔(38)が加入したJ1磐田が13日、静岡・磐田市のヤマハスタジアムで2017年の新体制を発表。会場には例年の倍という約100人の報道陣が集まった。横浜M一筋だった中村が、新天地での思いを熱く語った。

 熱気あふれる会見場で、中村が新天地で勝利に貢献することを誓った。

 「38歳という難しい年齢だが、門を開けて待っていてくれたので挑戦を決断した。ジュビロのため身を削ってでも貢献したい」

 磐田加入へと大きく背中を押したのは、「やっぱり名波さんの存在が大きい」。交渉の過程も明かし、「人間性を見る。年齢は関係ないと言ってもらい胸に響いた」と感謝した。

 名波浩監督(44)は中村を、チームで2年半空白だった10番に指名。「年下だけど尊敬している。手元にいる以上は息子だと思ってふるまう」と相思相愛ぶりを強調した。

 中村の静かな口調とは対照的に、会見開始1時間前から熱気ムンムン。会場に用意された約100席がほぼ埋まった。集まった報道陣は41社、約100人と、昨年の28社約60人を大幅に上回った。テレビカメラは、昨年の6社6台から10社15台と3倍近くとなり、磐田の広報担当者は「過去に記憶がない」と準備に追われた。

 一方、クラブの営業担当者はうれしい悲鳴をあげた。今月8日に中村の獲得が発表されて以降、ファンクラブの会員数は数百人増加し、「1日100人以上の新規申し込みを受け付けた日もあった」という。

 それに伴いユニホームなどグッズ販売の大幅売り上げ増も見込まれ、「クラブ全体では昨年の1・5倍以上」と予想。その半分以上が中村関連になるという。さらに1990年代前半にチームの顔だった元日本代表FW中山雅史(49、現J3沼津)と比較し、「時代の違いを考慮すれば、それ以上だと思う」(営業担当)と“シュンスケ効果”に大きな期待を寄せた。

 中村が加わった新チームは、14日に始動する。沖縄でコンディションを調整してきた中村が、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。磐田・中村がいよいよ走り出す。(望月文夫)