阪神新人合同トレ(13日、鳴尾浜)ヒジョ〜にいいです! 阪神・掛布雅之2軍監督(61)が13日、鳴尾浜の新人合同自主トレを初視察。ドラフト1位・大山悠輔内野手(22)=白鴎大=を絶賛した。右の大砲候補は、ミスタータイガースの記憶の中にもイメージで重なる打者がいないという唯一無二ぶり。大打者に成長する可能性を見出していた。

 金の卵のスイングに、何度もうなずいた。掛布2軍監督が大山の打撃練習を初視察。同じタイミングで高山らも加わったため、1時間を超えるチェックに。将の表情は充実感でいっぱいだった。

 「大山はすごく素直な、いいバッティングをしていた。タイミング、間の取り方も(いいものが)ある。非常にいいレベルスイングができていた。バランスがいいよ」

 全国同様、寒波に襲われた鳴尾浜に、絶賛の声が響き渡った。レベルスイングといえば体を地面に対して水平に回し、軸回転でボールをとらえる技術。指揮官の代名詞であり、若虎に必ず伝授する必須技能だが、早くもそれができていた。「ちょっとタイミングがずれても、対応していく柔らかさがある」と対応力の高さにも目を丸くした。

 阪神で右の強打者といえば、474本塁打の田淵幸一氏(70)、247本塁打の岡田彰布元監督(59)が思い浮かぶ。だが、ミスタータイガースは大山とイメージがかぶる打者を問われて「いないんじゃないかなあ。昔の右打者…」と首をひねった。誰にも似ていない唯一無二のスタイル。それだけに、無限の可能性を感じる。

 2月は沖縄1軍キャンプでのスタートが内定。宜野座の空に白球をぶっ飛ばす姿を思い描き「中心を打てるような打者になる可能性は感じるね」と目を細めた。

 レジェンドの言葉を伝え聞いた大山は「うれしい気持ちはありますが、今以上にレベルアップしたい。自信にすることはもちろんですが、満足せずにやっていきます」と冷静。浮足立つことなく地力をたくわえていく。

 「高山は対応力の部分と、遠くに飛ばせるという両方を持っている。大山はどちらかというと、右の大砲と呼ばれるバッター」と掛布2軍監督は新旧D1位を比較した。猛虎には長らくはえぬきの右の大砲が誕生していないが、そうなる可能性を感じる。虎の未来を託せる男に、熱視線を送っていく。 (新里公章)

大山 悠輔(おおやま・ゆうすけ)

 内野手。1994(平成6)年12月19日生まれ、22歳。茨城県出身。つくば秀英高から白鴎大へ進み、1年春から三塁手のレギュラー。4年春はリーグ新記録となるシーズン8本塁打。昨年の日米大学野球では日本代表の4番を務め、優勝に貢献した。2017年D1位で阪神入団。1メートル81、85キロ。右投げ右打ち。年俸1500万円。背番号「3」