阪神・藤浪晋太郎投手(22)が、3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の野球日本代表「侍ジャパン」入りへ、極めて厳しい状況であることが13日、分かった。最終メンバーは1月下旬にも発表される予定。仮に夢がかなわずとも、この悔しさを今季にぶつけるしかない。

 侍ジャパンの椅子が次々と埋まっていく。そこに藤浪の名前は、まだない。小久保監督の構想から外れている可能性が高いことが、分かった。

 球界関係者の話を総合すると、メンバー28人の選考はすでに最終段階。昨年12月下旬に大谷(日本ハム)、菅野(巨人)、筒香(DeNA)、鈴木(広島)ら19人が発表され、一方でメジャー組の上原(カブス)らが辞退を表明。現在は田沢(マーリンズ)の調整を進めているぐらいで、仮に田沢が辞退しても、改めて中継ぎを招集する見通しで、藤浪は残念ながら圏外となりそうだ。

 落選が確定したわけではない。予備登録メンバーの50人には選ばれており、最終メンバーの誰かが故障などで辞退した場合には、繰り上げ当選となる。ただ、球界関係者は「先発の枠は埋まっており、仮に藤浪を第2先発で起用するにしても、立ち上がりに難があるため正直、難しいのでは」と語った。昨季は7勝11敗、防御率3・25と黒星が先行。11月の強化試合に出場も、オランダ戦(東京D)で3回2失点1被弾と存分のアピールには到らなかった。

 阪神の球団幹部は「まだ(招集の)通知はきていない」としつつ「仮に選出されなかったとしてもシーズンに向けて、切り替えて頑張ってもらうしかない」と話した。

 藤浪はこの日も鳴尾浜でランニングやキャッチボールで汗を流し、手にはWBC球が握られていた。春季キャンプも早期実戦登板を志願し、急ピッチで体を作ることを宣言している。もちろん、最終発表まではわからない。サクラが突然咲くかもしれない。どんでん返しがあるかもしれない。

 少なくとも今、その気配はない。シーズンでの実績がすべて。刃を研ぐ手を休める暇はない。